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「GS美神 極楽大作戦!!」 第16巻 (1) 懐かしマンガレビュー [GS美神]

神楽面のエピソードは15巻のレーサーの話と並ぶ中期短編の傑作。
お気楽ドタバタの日常短編が続いてきたが、いよいよ新たな展開が。
美神の新たな力が発現して若き日のカオスと出会い、再度物語が大きく動き出す中世編が始まる第16巻。
表紙は・・・とくにアイテムなし。

GS(ゴーストスイーパー)美神極楽大作戦!! (16) (少年サンデーコミックス)

GS(ゴーストスイーパー)美神極楽大作戦!! (16) (少年サンデーコミックス)

  • 作者: 椎名 高志
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1995/03
  • メディア: コミック


リポート1 仮面の女!!

とある神社から、涙を流す重要文化財の神楽面の対処を依頼された美神。
神楽を見ていた男の子がかぶっていた変身ヒーローのお面に恋してしまったという。
願いがかなって満足すればもとの面に戻るだろうと、そのお面を持ってきて会わせてやった美神。
しかし神楽面は「デートをしたい」と言いだす始末。
仕事だからと、仕方なく美神がとった行動は・・・

初期の雰囲気を漂わす、ホラー系の仕事でドタバタギャグを繰り広げる快作。

神楽面をかぶったボディコン女性と、ヒーローお面をかぶったGジャン男子が、遊園地でデートをするというまぬけな仕事をするはめに。
この異常な2人組を見た他の客の反応が背景や手書き文字で描かれてるのだけれど、それがまたおもしろい。

調子に乗る神楽面と、それに便乗する横島。
「私、その、あなたと・・・手をつないでみとうございます!!」
「またんかいっ!! 手とゆーのは私の手のこと!?」
「これも仕事です、美神さん!! やむをえません!!」
「「し・・・しあわせ・・・!!」」
そしてさらにエスカレート。
「私は身も心もあなたのものになりとうございます。お願い・・・!! 抱いて!!」
「心とツラはともかく、からだが美神さんのものならつつしんでー!!」
「ふざけんなーっ!!」
さすがの美神もそこまで体を張るのは論外ってことで、結局美神がブチきれてしまう。

今回2人が歩くシーンであらためて気付いたのが、美神が横島より背が低いということ。
女と男だから普通なんだけど、普段の態度が態度なだけに、ちょっと不思議。
こーいうところで、思わず美神の女らしさを感じてしまう。


☆今回のギャラ

 「まいどありー!」

仕事放棄してもう少しで重文を壊してしまうところでしたからね。


★今回のらしくない人

 「愛の奇跡ってこともあるのかもしれないしさ」

美神の口からこんな言葉が出るとは・・・



リポート2 死神なんか怖くない!!

除霊中の事故でケガをした横島の入院先に、おキヌそっくりの女の子が入院していた。
ユリ子というその女の子に死神がついているのを見た美神は、二、三日中に死ぬ運命にあることを知る。
しかし、自分そっくりのユリ子がもうすぐ死んでしまうことに堪えられないおキヌ。
そんなおキヌのために、死神に対しダメもとでやれるまでやろうと一肌脱ぐ美神・・・

今回のメインは美神とおキヌの話。
「おキヌちゃんのためにも、やれるだけはやってみるか・・・!」
美神&横島とはまた違う、美神&おキヌの姉妹のような関係が伝わってくる。

さて、今回、美神が車でオートバイの霊を追いこんで、横島がハンズオブグローリーで退治している。
あんまり直接的に描かれないけど、横島が、着々と成長しているのがわかる。
もちろん、そんな横島に相応の仕事を分担させている美神の方針があってこそ。
まあ今回は美神のブレーキが間に合わず、車を避ける際にケガしてしまった横島だけど。

「体で謝ってもらおーか・・・」
「一生そこから出られんよーにしたろかっ!!」
久々に痛快な勢いのある高速ストレート+暴言ツッコミのドツキ夫婦漫才。
「脳ミソブチまけたろか」に並ぶエグさ。
やっぱりこのノリがこのマンガには欠かせない。


☆今回のギャラ

 「おキヌちゃん、今日のギャラツケにしとくからね! 当分成仏しないでよ!」

精霊石使ってるからホントはすっごく費用かかってるのにね。


★今回の謝ってるように見えない人

 「だから謝ってるじゃないのよっ!!」

いやぁ、腕組みしながら脚も組んで言われてもねぇ。


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